- 歯の神経を取ってしまうと、歯は弱くなりますか?
- 神経を取った歯は、一般的に脆くなる傾向にありますので神経のある歯に比べて寿命は短くなる可能性が高いです。神経を取れば血液の循環も無くなりますので、歯は枯れた状態になります。その結果、潤いが無くなり、歯の色は褐色に変色していき、割れやすくなります。また、痛みを感じなくなるので、むし歯の進行にも気付きにくくなります。そのため症状がなくても定期的な歯科健診はとても大切です。
歯の神経を取る理由として、むし歯が大きく進行して歯の中にある歯髄と呼ばれる(一般的に言う神経)部分まで進行した場合、歯髄炎という状態に陥ります。この状態になると、激しくズキズキ痛みます。この炎症を止めるためにも神経を取る必要があります。放置しておけばいずれ、歯髄は死に痛みは無くなりますが、死んだ歯髄はむし歯菌や口の中の雑菌に感染されており、歯髄は腐敗します。その感染が今度は歯根の先から顎の骨の中へと感染を拡げていきます。顎の骨の中で、のう胞と呼ばれる膿の袋を形成したり、骨髄炎になったりとより重篤な状況に陥ります。場合によっては全身麻酔での手術が必要になる場合もあります。このような最悪の状況にならないようにするためにも、感染した神経を取る必要があります。
▲上に戻る
- けがで歯が抜け落ちたときどうすれば良いですか?
- 歯の根の周囲には、歯根膜とよばれるやわらかい膜がついています。この膜が抜けた歯と骨をつなぐ大事な役割をはたしています。この膜の中にある細胞が元の状態を回復させる力を持っています。そのため、どれだけこの歯根膜を傷つけないように、歯科医院に持って来ていただけるかが成功のカギになります。
実際に持って来ていただく注意としては、落ちている歯の頭の部分を持って拾い上げてください。歯根膜は非常にデリケートですので、絶対に触らないで下さい。そして、落ちていた場所が比較的きれいな場所であれば、そのままでいいので牛乳の中に入れ、その容器ごと歯科医院にお持ち下さい。汚れた場所であれば、絶対に歯根膜には触らずに、数秒間だけ弱い水量の水道水で汚れを洗い落としてすぐに牛乳に入れて下さい。もし、近くに牛乳がなければ、歯を頬の内側や、舌の下に入れ、飲み込まないように注意し歯科医院を受診して下さい。この時できればガーゼのようなものに包んでおくことができればより安心です
▲上に戻る
- 残っている歯が少ないので抜いたほうが良いですか?
- 義歯(入れ歯)を作るときに、残っている他の歯を利用することがあります。歯の状態により、対処法も様々ですので、まずはかかりつけ歯科医にご相談下さい。
▲上に戻る
- 歯が非常にグラグラしますが抜くのは避けたいです。どうすれば良いですか?
- 外傷による脱臼の場合は、しばらくすれば治りますが、痛みのある場合は1度歯科医院に見てもらいましょう。原因が歯周病によるものだった場合、疼痛・炎症がなければ保存可能な場合もあります。しかし症状の進行状況によっては治療が難しくなり、周囲への影響を考慮し、抜歯する場合もあります。まずは症状をかかりつけ歯科医に診てもらって下さい。
▲上に戻る
- 口臭が気になります。歯槽膿漏でしょうか?
- 口臭の原因はさまざまですが、まず、口中の不衛生によるもの、歯垢や歯石、むし歯、歯肉炎(歯槽膿漏)などがあります。また、蓄膿症や、鼻炎、胃の疾患、糖尿病なども口臭を引き起こします。その他、口臭がないのにあると思いこむ心理的な病気もあります。いずれの場合も、適切な治療を進めるとともに、歯みがきをきちんとして、歯垢や歯石をしっかり除去することが大切です。そのためにも、かかりつけ歯科医での定期健診を受けましょう。
▲上に戻る